【女の事件】豚小屋

第11話

10月27日頃のことであった。

さおりが、再び過激な行動に出た。

さおりは、近所の家のお子さまが大切にしていたプレステポータブルを強奪して、強烈な暴力をふるって大ケガを負わせた事件を起こした。

彼女の心は、大きく壊れていたので修復は不能だ。

事件が発生した時、りつよとなおみは仕事中であったので、さおりが傷害事件を起こしたことなど寝耳に水であった。

直家は、さおりが傷害事件を起こした知らせを聞いても、りつよとなおみが悪いと一方的に決めつけた。

いったん枇杷島の家に帰ってきた直家は、さおりの部屋を強制的に調べることにした。

さおりの部屋の中にて…

直家は、さおりが近所のお子さまから強奪したプレステポータブルを探すために、部屋中をあさっていた。

そんな時であった。

(ドサドサドサドサドサ!!)

突然、押し入れの中から大量にマンガの単行本やCDが崩れ落ちた。

それを見た直家は、顔が真っ青になった。

なっ…

何なのだ一体…

激怒した直家は、さおりが近所の家のお子さまやクラスのコたちが持っていた品物を盗んだと思って、さらに部屋の中をあさっていた。

そこへ、さおりが帰宅した。

さおりは、部屋中をあさっている直家に『アタシの部屋でなにしているのよ!!』と怒鳴りつけた。

直家は、さおりにドカドカと詰め寄った後、グーで力を込めてさおりの左耳を殴った。

(ガツーン!!ガツーン!!ガツーン!!)

直家は、さおりの左耳を殴りつけたあと、物でこめかみを殴り付けた。

「さおり!!」
「何すんのよ!!」
「オドレはいつ頃からドロボーするようになったのだ!!」
「アタシがいつドロボーしたと言うのよ!!」
「だまれ!!」

めちゃめちゃになった直家は、さおりに暴行をくわえた後に『ドロボーは出て行け!!』と怒鳴り付けた。

そして、さおりを家から追い出した。

家から追い出されたさおりは、直家から強烈な力でふみつけられた後、家に入れなくなった。

その後、さおりは途中の道で近所の住民のみなさまから強烈なイカクを受けたので、心はズタズタに傷ついた。

10月30日のことであった。

さおりは瀬戸市の山奥にある無人の豚小屋の中で、おがくずの山に倒れていた状態で発見された。

しかし、直家とりつよとなおみはさおりが豚小屋の中で亡くなったという知らせがケーサツからあっても『あっ、そうですか…ドロボウが死んだからうちらはせいせいしたわ…』と言うて突き返した。

さおりが亡くなってから数ヶ月後のことであった。

直家とりつよとなおみは、枇杷島の借家を出て名古屋市緑区鳴子町にある借家へ引っ越しをした。

3人は、何事もなかったかのようにヘーゼンとした気持ちで生活をしていた。

しかし、そうしたごう慢な気持ちが原因で、再び恐ろしい事件に巻き込まれて行くのであった。
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