~fault~私だけが・・・
~樹side~


あの後、健吾が渉の事を好きだったみたいだって匠が教えてくれた。
新が教えてくれたのは、あの後に匠は健吾とケンカをしたって・・・
俺と渉を傷つけるようなことしたら許さないって。

渉を抱きしめることは俺たちにとっては普通のことだったけど
小3の周りにとったらザワつくことだった。
先生も交えてクラスのみんなには匠がちゃんと話してくれたって央からも聞いていた。

匠は『樹の気持ちなんてとっくに知ってたよ(笑)』って笑ってたから新と央にもバレてしまったけど渉は全く気付いてない。
今でもね。



「匠・・・?」
「んな顔すんなよ。必要ってのはさ、今の?渉とは話す必要がないって話だよ」
「やっぱりなんかあったんじゃん」
「何もないよ。心配すんな。」

そう言いきる匠に僕はそれ以上何も聞けなかった。



「しかしアイツもバカの一つ覚えみたいに約束約束ってなぁ~アホかってんだ。オマエがこんなに心配してるのになぁ毎日毎日。」

「そうなんだよね。誰と約束なんだろう?」


男なわけないだろって笑う匠に、そうかな?って。
もっとマシなウソつけってなって呆れたような顔の匠に

「でもさぁ最近さ、オレ達を避けてない?渉」
「んな事ないよ」
「あるよ。匠も気付いてるくせに。」

「まあでも考えても見ろよ。渉だゾ。誰があんな自己中でワガママでがさつな女と付き合うかよ。ありゃ男だぞ。お・と・こ」

「そんなことないよ!!!!!」

「おお!!待った、まっ落ち着け樹」

「匠がそんな事言うからだろ!渉は素直で少し自己中・ワガママな所あるけどそこがカワイイんだよ。気も利くし。口がちょっと悪いけど、優しいし、最高だよ。」

「そ、そっかぁ?」
「そうだよ」
「まあ樹みたいな、物好きも居るかっ。」

って言った匠の肩にすがる様に、やっぱり男?って泣きそうな俺だった。




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