~fault~私だけが・・・
泣きなが何度もらうなずいた。
そんな私に1回深くうなずいて力強く抱きしめ優しいキスをくれた優斗。
でも優斗だと解っていても、やはり涙も震えも止まらず何一つ変わらない自分がいた。

そんな私に何度も何度も「渉・・・こっち見て?オレを見て?」 って優しく微笑む優斗

「ん、優斗」
「そうオレ、オレが見えてるだろ?」
「うん」

私の名前を優しく囁き、好きだよって甘く触れるくちびる
包み込むように優しい腕の中なのに力強く守られてるって安心感。
微笑む優斗の姿に、いつしか私の心は落ち着き
この人に愛されているという幸せなキモチを持つことができた。

髪を撫で何度も何度も私を抱きしめなおしてはニコニコ微笑む優斗。
なんかすごくハズカシイけど素直に気持ちを伝えた。
「ありがとう優斗。幸せだよ私・・・優斗とこうなれて、ホント幸せ。」って。

そんな私を見つめたまま何も言わなくなった優斗。
心細くなりしっかり腕を回すと「わたるぅぅ・・・・」って涙声。
震えながらもオレを信じてくれた渉とこうなれてオレも幸せだよってジッと見つめて伝えてくれた。

「もぉ、、、オレさ渉のこと小っちゃくしていつでもどこでも連れ歩きたいよ」
「え~ちっちゃいのヤダ~~(笑)」
「え~~絶対かわいいってぇ!!」
「大きいのは可愛くないみたいじゃん?」
「・・・何言ってるの?おっきくてもちっさくてもめちゃくちゃかわいいって!」

・・・・・バカップルみたい(笑)

「でもさ渉?」って急に真剣な声に見上げた優斗の声に今度は私の涙が止まらなくなった。

今度はふわって私を包み込むと、
こうやって抱き合うことで幸せって思うキモチも大切だけどさ、それだけじゃない。
他の形でも渉には幸せを感じて欲しいし、これからずっとそばにいて色んな幸せを感じさせてあげたいって思ってるってオデコにチュって触れ「テレる~~(笑)」ってはずかしがってる。
こういうところね(笑)
さっき私を腕の中に包み込み力強く頼もしく色気を感じた男の人だった優斗。
だけど今はかわいくて愛おしい。

信じよう、信じてみよう優斗の事を・・・



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