俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
「それを飲んだら、横になってもうしばらく休みなさい。そっちにいるから、なにかあれば声をかけて」

「はい」

「アリュース君が入団してくれてよかった。君にしかできない活躍を期待しているよ」

「え? あ、ありがとうございます……」

医師長が側を離れ、閉じられたついたてを見ながら、アリスは目を瞬かせる。

騎士としての存在を認めてくれたようだけど、初任務はいいところなしで、活躍どころか迷惑をかけてしまった。

(医師長って、不思議ことを言う人だよね……)

首を傾げたアリスはグラスの中の薬湯を飲み干し、ベッドに横になるのであった。


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