如月くんは私をひとりじめしたい

そうだよね、如月くんはヤンデレだもんね。仕方ないか、これらが当てはまっても…。

そう思ったら背中が寒くなった。

12月半ばの少しひんやりとした寒さと共に如月くんのことが背筋を支配する。

窓は外気との差からなのか、水滴が滴っていた。

…部屋に戻ろう。


「安藤さん、どしたの?」

「ちょっと」


それ以上は何も言わず、ノートと向き合った。

数式を解いても考えるのは如月くんのことばかり。

別れたいとかそういうのじゃないけど、如月くんとこのまま付き合っていてもいいかなって思う。

嫌いじゃないし、今は悪いひとじゃない。私の嫌がることはもちろん、友達にも特に危害は加えてない。

だけど、もし誰を傷付けたりでもしたらと思うとゾッとしてしまった。

こんなことを思う私は最低だと思ったけど、どうしてもさっき見た、

『愛が行き過ぎると、恋人を殺めてしまうこともある』

が頭をぐるぐる回って、次は我が身かもしれないと思うと怖くてたまらなかった。

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