虹色の恋~私の心の扉を開いたのは君でした。~
1日中、安井は私を睨みながら見てる。
そんな安井の態度が嬉しいくなる。
私を見てるって。。

だけど、目を合わすのは疲れる。
私の勘違いで両思いだなんて。思い込む
痛い心は横に置いて。

私を真っ直ぐ見てくれる、、田中くんと付き合ってみよう。

私は心を決めた!

「田中くん、前の返事したくて。。
音楽室の階段に休み時間きてくれる?」

音楽室は、端っこにありその横の階段は、あまり人が通らない。

「わかった。」
「良かった。じゃ、後でね。」

安井は、ローカ側を見ていた。
それからは、安井は私を見ることはない。
胸が痛む。。
もう、忘れる!安井の事。

休み時間になって、私は、音楽室の横の階段にいた。
「何してるの?」

えっ?この声。。安井。
私は声の方を向いた。

「何って。。私の自由でしょ!安井こそ何?」

「なんで、安井って呼ぶの?」

胸がギュッと痛くなる。

「別にいいじゃない。。安井で。」

安井は、悲しい目をした。
辞めてよ。そうゆう目。
もう。振り回されないんだから。。

「あっ。。高木さん。遅くなってごめん。」

「あっ。。大丈夫よ。」
私は、安井を見た。

「そうゆう事かよ。わかった。」
安井は、そう言って、どこかえ行った。

「高木さん、良かったの?安井と話さなくて。」

「・・・大丈夫。だよ。そんなことより。
。私は、田中くんと付き合いたい。
でも。私みたいなんでいいの?」

「ほんとに!どんな、高木さんでも
好きだよ!嬉しいよ!結菜って呼んでいい?歩って呼んでほしいな!」

いつもは、大人のような
彼が、子どものようにはしゃいでる。

「うん!結菜って呼んでね。歩。」

「結菜。」

恥ずかしそうに私を呼ぶ歩に、胸が高鳴る。これが、恋だ。きっと。

今から私たちは、彼氏と彼女。
不思議な気持ち。

教室に帰ると、チョコをくれた女子と
大はしゃぎの安井。胸が痛む。
やっぱり、歩と付き合って良かった。

肩に誰か触れた?と、同時に私の手を握りしめた。
見上げると歩。

これが、彼女と彼氏。
ドキドキする。

手を繋ぎながら歩は教室に入った。

なんか、恥ずかしい。。
少し、手を外そうとしたけど、歩は
尚更手を握りしめなおした。

そんな。積極的な彼を見るのは初めて。
彼氏だから?

私の目線の端に、安井がいる。
こちらと反対側を見てる。
決してこちらは見ない。

あっ!私、安井を意識してる。
ダメダメダメダメ。。

私は、歩の手を握り返した。
歩が私を見た。
私も歩を見たけど、恥ずかしくて下を向いた。

「結菜。なんで下を向くの?僕に顔を見せてよ。顔がみたい。」

甘い声で甘えてくる彼に、顔が熱くなる。
「なんか。恥ずかしいよ。。」

安井は、相変わらず反対側を見てる。

授業のチャイムがなった。皆、席についた。
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