虹色の恋~私の心の扉を開いたのは君でした。~
部活の見学も終わり、田中くんと帰る事になった。

まだ、安井は着替え中なのかな?
ダメだ。安井の事。なんで考えてるんだろ。。

門の方で笑い声がする。

あっ安井。嬉しそうな顔で誰かと話してる?

田中くんと私は、安井に近づいた。

あっ。。人気の小林沙織さんだ。

なんだ、2人は知り合いなんだ。
凄く親しそう。

「おぅ、安井。さっきは、走ってただろ。
俺と高木さんと見てみたの気がついた?」

「あぁ、俺が見てないでも思ってた?
なぁ。。高木さん」

「えっ?私?」

急にこちらにふらないでよね。

「さぁ。。」

私はどう答えたら良いかわからなくなった。

でも。安井はこちらを1つも見ないままで。
彼は小林さんの方をずっと向いていて。
良くわからないや。

私は1歩あとずさりをした。

「今、1歩下がった?
こっちおいで。俺の隣においで」

えっ?
誰に言ってるの?

小林さんを見ながらだから
私にじゃないよね。でも。1歩下がったのは、私だし。。

私は。首を横に降り。
田中くんに近づいた。

安井は、また、反対の方に顔を背けた。

「安井。小林さんと仲良いな。僕達は帰るから。ごゆっくり」

そう、ゆうやいなや
田中くんは、私の腕を軽く引っ張った。

私は、安井と、小林さんに背を向けた。

2人は、ずっと話してるんだろうか?
彼女なのかな?
そうだよね。。

背中がジンジンする。。

アイツが好きな人と
2人きり。。

私には関係ないし。

また、胸が傷んだ。




< 7 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop