虹色の恋~私の心の扉を開いたのは君でした。~
不思議な気持ち
漸く放課後になった。

今日1日、安井の事を目で追いかけてしまってた。

「よっ。部活見学いくの?俺!バスケ部だから。」
安井だ。

毎回ながら何?意味深な言葉。
わざわざ伝えにくるんだろ?
見にきて欲しいの?
何?

私は彼の言動がどうゆう意味かわからない。

返事に困った。


「高木さん、僕、美術部行くんだけど
高木さんは、どこ見にいくの?」

田中くんの声。

助かった!

「私も、美術部に行こうって思ってた。」

チラッと、安井を見てみた。

私と、田中くんを見ないようにしているのか、顔を反対にむけていた。

また、胸が、、ギュッと痛くなる。

「田中くん一緒にいこう〜。」

私は、田中くんの腕を引っ張った。

「うん。。。じゃ。安井後でな!」

彼は、軽く頷いた。

私と田中くんは、美術部へと向かった。

顔を背ける姿。。頭から離れない。

「ねぇ。」
田中くんが小さな声で話しかけてきて、上の空の自分に気がついた。

美術部の方々は。真剣に絵を書いてたから
私は口に手をやって田中くんの耳元に顔を寄せながら

「何?」
と、聞いた。

田中くんの顔がこちらを向いて
私の手に彼の頬が当たった。

…柔らかい。。

私も少しだけ、彼の頬に
顔に当てた手を寄せてみた。

彼もじっとしていたから、
私の手の甲に彼の柔らかい頬が当たったままだった。

このままずっとこうしてたい。
なんて思うくらい。

暫くして

「なんでもない。」

優しい声で聞こえてくる声。
そう言いながら、ずっと手と頬は触れたまま。

何か言いたかっのかな?

そう思いながら、
緊張はしてるけど、ドキドキとゆうより
何故か落ち着いてしまう。
この時間が愛おしい。

私も、田中くんも、美術部に入る事にした。

「オールファイ、ファイ、ファイト!」

窓の外から運動部が走るのに掛け声を掛けていた。

「あっ!…安井くん」

彼は、こちらを見ることは無かったから
私と田中くんに気がついてるのか?
気がついてないのかはわからない。

彼を見つけた私の心臓はトクぅんと音をたてた。

彼を目で追う私がいる。
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