僕が愛しているのは義弟



「付き合ってる女子()なんていないよ」


 そうか、付き合っている子いないんだ。

 って。
 なんで、ほっとしているんだ?


「そうなんだ。
 葵、モテるのに」


「そんなことないよ」


「ううん、モテるよ。
 バレンタインデーのときに
 いっぱいチョコレートもらってたでしょ」


「ただの義理チョコだよ」


 葵は。
 ものすごくモテる。
 先輩、後輩、同級生問わず。

 バレンタインデー。
 そのときには家にまでチョコレートを渡しにくる女子たちもいるくらいだ。


「そうとは限らないわよ。
 きっとほとんどが本命よ」


「何でそんなことわかるの?」


「わかるよー、同じ女としてね」


「そうなんだ」


 淡白だな、葵。


 葵にとっては興味がないことなのだろうか。

 なんか、もったいない。


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