僕が愛しているのは義弟
「同じクラスの橘。
美術館でたまたま会って」
なんだ、たまたまか。
って。
なんで、ほっとしているんだ?
葵と一緒にいる女の子。
その子が葵の彼女だとしても何の問題もないじゃないか。
「橘ひよりです。はじめまして」
ひよりちゃん。
おしとやかそうで、かわいらしい子だ。
こんな女の子に言い寄られたら。
ほとんどの男子は悪い気はしないだろう。
きっと葵も……。
「隼翔‼」
びっくりした。
え? 梓、何?
「それでいいよね?」
「あっ、ごめん、何の話?」
「え? 聞いてなかったの?
今から四人でカフェに行こうという話。いいでしょ?」
そういう話になっていたのか。
全然聞こえていなかった。
「いいけど」
「じゃあ、決まり‼」