愛なき世界、AIの世界~ウイルス感染
「一つ聞いていいか。」
 周治が妙高に言った。
「 なんだ。」
「その小説、AIが人口を管理しているのか。」
「そうだよ。」
 妙高は周治が内容を知りたがっているのは解かっているのだがそっけなく返事をする。
「どんな風にだ。」
 妙高はニヤリと笑って話し始めた。
「 感染症の防止のために人は外出を極力減らすようになった。そこで直接脳を刺激するバーチャルの娯楽が増える。昔からあるSFの手法だろ。そして人間の感覚が麻痺して現実とバーチャルの区別がつかなくなる。実際に繁殖する時はAIが 人工性器で男を射精させ、保存した精子を目的の女に受精させるんだ。AIが残すべき遺伝子を管理する訳だよ。」
 周治は興味深そうに聞いている。
「その小説、その辺を詰めていったら面白かったかもな。お前、オマージュする気はないのか。」
「今のところはない。」
 妙高がさりげなく言うと周治は言った。
「まずその小説を朗読してくれ。その後にオマージュして書いてくれよ。」
「 わがままな奴だな。」
 妙高は笑った。
< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

好敵手~真実探求ハムカイザー

総文字数/21,517

ファンタジー30ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
 物事には裏と表があり、人生にも光と影があります。正史は表の歴史、でも裏の歴史もあります。  少しだけですが地元の逸話や伝承を自分なりの解釈で拾って書いたりもしています。
那須大八郎~椎葉の『鶴富姫伝説』~

総文字数/15,528

歴史・時代21ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
 宮崎県の椎葉村に『鶴富伝説』と言う話があります。  ヒロインはもちろん鶴富姫ですがお相手の那須大八郎とは一体何者なのか。宮崎県人の私としてはそれなりに想像を巡らせて見ました。  『大八郎』なる物語も書いていますが、そちらは『那須大八郎演義』かなと。
魔女は天使の声色で囁く

総文字数/24,960

恋愛(純愛)35ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
 執筆が趣味の興梠修一郎はリサイクルショップ巡りが趣味である。そしていつも弁当を買うスーパーのレジで気になる女性と気になる女性と話すようになった。  その女性は修一郎にとって天使なのかはたまた魔女なのか。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop