Ti Amo
そして、父と智くんの
会話によると
智くんは現在、
医科大学生らしい。
あたしの父親と同じ
心臓外科医を目指しているとか。
智くんだと分かって、
医大生だと分かって…
次は疑問が湧いてきた。
どうして、ここに…?
一体何しに来たの?
何故あたしなんかに
会いに来たの…?
「智くん、本当に久しぶりね。
あなたが引っ越してから、随分経つわ」
「ええ、5年ぶりです」
母親と智くんが、
穏やかに会話している。
そして、父の視線が
こちらに向いた。
「結愛も何とか言ったらどうだ?
感動の再会じゃないか」
「そうよ、結愛。
小さい頃あんなに
遊んでもらったじゃない。
智くんが引っ越すとき、
泣いて泣いて大変だったんだから」
母親も話に入ってきた。
「…結愛ちゃん?」