こぼれるほどの愛を、君だけに。【完結】
さっきのコーヒーショップに戻り、
イケメン神様を探す。


いた!



『あのっ!』


「あぁ。おかえりなさい」


『あ・・た、ただいま、です。
 無事、帰還しました。
 ほんとに助かりました。
 ありがとうございました』


勢いよく、頭を下げる。


「そんな、充電器貸したくらいで」


『いやいやいや。
 ほんっとに、どれだけ助かったかと言うとですね、あの』


くくっと、イケメン神様が笑う。
口元を右手の甲で隠すように、
くしゃっとした笑顔で、三日月型の目をして
くっくっく、と笑ってる。

よく見ると、いや、よく見なくてもイケメンで、
大きな手が、すごくキレイ。
目元にかかる前髪がサラサラ揺れて
シャープな顎のラインが優しく動く。


こっちもつられて笑っちゃう。


なんかもう、全身の力が抜けて・・

足に力が・・・

あ・・れ? 視界が急にぐるぐる・・

マズい・・立って・・られない・・
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