こぼれるほどの愛を、君だけに。【完結】
私たちは今、電車に揺られている。


窓際に2人ならんで立っている。


車内を見回しても


私たちほどの
年の差カップルはいなそう。






「周りから、どんな風に見られてるか、
 とか。そーゆーの気にしてるの?」




『まぁ・・はい』




「くだらない」



『へ?』



「くだらないです。
 そんなこと考えてる余裕があるなら
 次のデートの予定でも立ててください」



『じぇ?』

うわっ
”じぇ”って、言っちゃった!

正しくは、”デ”でしたっ!

だって、唐突に
デートなんて言いだすから!!




『気にならないの?』




「全然」




『全く?』




「1%も」





彼はそう言いきって

私の手を握った。




「だから、気にしないで。
 僕の恋人だ、っていうことだけ
 忘れないでいて」





頭ひとつ高いところから

耳元でささやかれ、

言葉がでなくなって

窓の外に視線を移した。







 
< 87 / 153 >

この作品をシェア

pagetop