空よりも海よりもキミのことを知りたかった。
理想のシチュエーションを頭に思い浮かべ、廊下を全力疾走して階段へ続くコーナーへ。

今だっ!


――ドスンっ。


鈍い音がした。

自分が発した音だと思うと幻滅する。

また太ったのかな、私...。

確かに失恋の後やけ食いしちゃったからなぁ。

思い返すとまた胸が痛くなる。

口いっぱいに菓子パンを詰め込んで窒息しそうになったこともあった。

牛乳で流し込んでも奥歯になんかパンが詰まってて違和感を抱えながらも倒れ込むと、片付けずに放置していたお菓子の箱に頭を乗せてしまい、お菓子をバリバリに潰してしまった。

食べ物の袋で溢れ返る私の部屋。

妹が勉強教えて~と来た時にはあまりの異常な精神状態と乱雑な部屋に泣かれた。

母は異常に心配し、毎日食事を管理された。

スーパーでお菓子を買ってきたのがバレると没収され、それならばと公園のトイレの中でバクバク食べてから帰宅した。


「食べたからって何も変わらないんだからねっ!」


そう母に怒られながらもストレスと意地で食べ続けた。

そんな食欲、いや、爆食の秋を通り抜けて冬になり、こたつでみかんをたべながら春を迎えて現在。

バカは変わってない。

失恋の傷も癒えていない。

あぁ...このままどんどんダメ人間になっていきそう...。

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