上司は優しい幼なじみ
「昨日陽菜が居酒屋のテーブルに置いていったやつ」
恥ずかしさのあまりその場を立ち去りたく、その時持っていた一番大きいお金を置いていったのだ。
「え、でもお酒飲んだし、おつまみも食べたし」
「そもそもこんな値段しないから」
笑いながらその五千円札を私の手に握らせた。
「いや、でも少なからずは飲み食いしたわけだし。あ、待ってて」
財布を取り出し、今度は千円札をたっくんに差し出した。
だけどたっくんは、それも受け取ろうとはしない。
「いらないよ、しまって」
「え、でも…急に帰っちゃって、迷惑もかけたし」
「そんなの気にしないでよ。仕事で成果上げてくれればいいから」
幼馴染だけど、上司と部下という関係性。
無条件でそばにいれるのは、小さな幸せなのかもしれない。
恥ずかしさのあまりその場を立ち去りたく、その時持っていた一番大きいお金を置いていったのだ。
「え、でもお酒飲んだし、おつまみも食べたし」
「そもそもこんな値段しないから」
笑いながらその五千円札を私の手に握らせた。
「いや、でも少なからずは飲み食いしたわけだし。あ、待ってて」
財布を取り出し、今度は千円札をたっくんに差し出した。
だけどたっくんは、それも受け取ろうとはしない。
「いらないよ、しまって」
「え、でも…急に帰っちゃって、迷惑もかけたし」
「そんなの気にしないでよ。仕事で成果上げてくれればいいから」
幼馴染だけど、上司と部下という関係性。
無条件でそばにいれるのは、小さな幸せなのかもしれない。