上司は優しい幼なじみ
「行く!!行きたいです!!」

こんな格好を彼に見せてしまった自分が情けなく、気合を入れたいと変なスイッチが入った。
それに休日に急遽たっくんと出かけられることになった。こんなこと絶対口には出さないけれど、昨日酔っ払ったことも、案外悪くない。


「じゃあ車で待ってるから、準備できたらおいで」

「うん!」

すごくわくわくしている自分がいる。
いい加減自覚しなさい、私。

また動き出したんだ。
15年前に終わったはずの、初恋が。
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