上司は優しい幼なじみ
「本当に…私がいいんでしょうか」

「ここからが本当のスタートだ。君が思い描く商品を素直にプレゼンしてほしいと思ってる。できる?」

そう言う彼の目は、上司の目。
期待してもらっているんだと、自信をもっていいんだ。

「…頑張ります!」

こうなったら、恋にうつつを抜かしている場合じゃない。
戻ってすぐにアイデアを絞り出さないと!



デスクに戻り、頼まれていた仕事を先に片付け、新商品を考える。
以前から山本さんの仕事ぶりに影響され、仕事の向き合い方を改めたり、消費者目線で物事を考えながら生活することが多かった。
そのおかげか、すぐにいくつかアイデアがわいてきた。

エクセルに簡単にメモをするような形でとにかく頭にあるものを文字にしていく。

< 63 / 275 >

この作品をシェア

pagetop