君の居場所を賭けようか
しかしある時、どうしてもやってみたくなってshuffleに足を踏み入れた。そして中途半端な知識で様々なゲームに挑戦してみたところ、面白いほど勝っていくのだ。

カジノ初心者に負けられないと勝負を挑まれ、戦った。ルールをあまり覚えていないため、勝てるか勝てないのかドキドキする場面も多々あった。そのスリルが忍にとって忘れられないものとなっていたのだ。

スリルと快感を求め、忍はshuffleによく通うようになった。すると、どんなゲームでも勝つ強い人という証の「クイーン」という称号をもらったのだ。これは、shuffleでカジノをする者にとってこれほど名誉なことはないというもの。

「クイーンなんて、なりたくてなったわけじゃないんだけどね……」

カクテルバーにつき、忍はカウンター席に座る。最近は勝負を申し込んでくるのが特定の人になってしまい、スリルがあまりない。おまけに、賭けているのがお金ではないため、やりにくいのだ。
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