【過激派刑事ドラマ】四国州

【母娘殺人事件】

オレが中央区三島の事務所で書面を作成していた時のことであった。

場所は、三豊東区(三豊市の部分)高瀬にあるマルヨシセンター(スーパーマーケット)の駐車場にて…

この時、S吉の妻(47歳)と長女(14歳)と次女(11歳)がいて、駐車場に止めているダイハツタントに乗って、三豊西区(観音寺市の部分)の自宅へ帰る途中であった。

S吉の次女は、ダンスアカデミーで夜9時半までレッスンを受けていた。

次女は、アカデミーに通っているコと一緒に車に乗り合わせてマルヨシセンターの駐車場にやって来た。

その後、次女は母親と姉と一緒に家へ向かった。

事件は、三豊東区の国道11号を通っているときに暴走族のグループと遭遇した時から始まった。

暴走族のグループは、S吉の妻娘(さいし)が乗っているダイハツタントに接近して、ちょっかいを出していた。

危険を感じた妻娘は、別の道を通って家に帰ろうとしていた。

その時であった。

暴走族のグループがS吉の妻娘が乗っているダイハツタントを止めた後、車の中に乗っていた妻娘を無理やり引っ張り出した。

「おかーさん!!」
「イヤ!!おかーさん!!」

S吉の妻娘は、暴走族のグループからボロボロになるまで犯された後、三豊西区内の別々の場所に置き去りにされた。

S吉の妻娘は、3人とも亡くなった。

翌朝のことであった。

オレは、S吉の14歳の長女が遺体で発見された三豊西区豊浜和田の森林の現場へ向かった。

オレが現場に到着した時、緊迫した空気に包まれていた。

州警の捜査官がひっきりなしに現場に出入りをしていたので、何が起こったのかオレは気になった。

「達雄さん。」
「ダンさん。」
「達雄さん、今から現場に案内します。」

オレは、ダンさんに案内されてS吉の長女が置き去りにされた現場へ行った。

遺体発見現場に着いたときであった。

S吉の長女が、制服がボロボロになって、恥ずかしい姿で亡くなっていた。

それを見たオレは、めまいを起こしそうになった。

「達雄さん!!めまい起こしている場合じゃないですよ!!」

オレにこう言うたオノさんは、事件の概要を説明した。

S吉の妻娘は、帰宅中に暴走族のグループにつかまった後、集団で犯されて殺された。

暴走族のグループは、今も逃走中なので、捜査は難航するようだ。

それから17時間後のことであった。

現場は、三豊西区大野原青岡にある廃屋の倉庫にて…

(ドカーン!!ドカーン!!ドーン!!ドドドドドド!!)

廃屋の倉庫は、こっぱみじんに大破をしたのと同時に、中から暴走族のグループの男たちが次々と助けを求めていた。

火だるまになった暴走族の男たちは、全員死亡した。

それから2日後のことであった。

新居西区朔日市(ついたち)にある日名川会から絶縁されたやくざで構成されているやくざ組織の事務所に、州警の捜査官たちによるガサ入れ(家宅捜索)が入った。

捜査官たちは、事件につながる物品を次々と押収した。

この時、三豊西区で暴走族のグループが殺された事件と南海道電力の社長と日名川の親分が暗殺された事件で使われていた手榴弾が発見された。

やくざ組織の構成員たちが、州警に逮捕された。
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