同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
う、足がもう限界。
周りを見る余裕なんてなくて、息遣いの声だけが聞こえる。
「はぁはぁ……」
しばらく走ると森を抜けて広場に出た。たどり着いたのは小さな噴水の前。
あれ?
ここ……なんだか見覚えがある。
昔よく遊んだような……。
いったい、どこ……?
息を切らすわたしの隣で、眉ひとつ動かすことなく微動だにしない王子様。
「大丈夫? 苦しそうだけど」
「は、はぁ……はい、なんとかっ!」
「ごめんね、逃げるのに必死だったからさ」
王子様は首の後ろのうなじ部分に手を当てながら、眉を下げ、最後には視線を下にやった。
「だい、じょぶ、です……っ」
なんとか呼吸を落ち着けて、そう答えた。