トッキーチャックGOGO
暗い夜道。
民家の立ち並ぶ路上で呼気が漏れる。
うぐっ。

首を絞められて、息ができない。
涙が溢れてきた。
もう、終わり…。
そう思った時、強い衝撃と共に馬乗りになっていた体が、引き剥がされ飛んでいった。爆音と叫び声。
犯人が飛ばされて、壁に激突したのだ。
首の痛みを堪え、呼吸を整える。
外灯の下、私を助けてくれた人を見た。
影で顔は見えないけど、その男はだらりと腕を垂らし中腰で立っている。
だらしがない。素直にそう思った。
ダボダボに見えるその服のせいかも知れない。

ものすごい物音に、住宅から人が集まってくるのが分かった。
気がつくと助けてくれた人は消えていた。

犯人の飛んで行った方を見てみると、うずくまったまま動かなかった。


とりあえず助かったようだ。










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