求婚蜜夜~エリート御曹司は滾る愛を注ぎたい~

「遥人さん、話って何かしら?」

「確認したいことがある」

「確認?……もしかして会社の方に……」

「君は俺を騙していただろ」

日奈子の言葉を遮り、強い口調で告げる。すると日奈子は明らかに顔色をかえ表情を強張らせた。

(間違いないな)

その反応が答えのようなものだ。

元々日奈子への怒りに溢れていたが新たな怒りが湧いて来る。それは自分自身へのもの。なぜこんな簡単に陥落する相手の嘘をこれまで見抜けないでいたのか。

うんざりと溜息を吐くと、責められていると感じたのか日奈子が弁解を始めた。

「な、何を言い出すの? 私は嘘なんて言っていないわ!」

今更のように誤魔化すつもりか。呆れながら遥人は冷ややかな視線を日奈子に向ける。

悠長に説得して話を聞きだすつもりはない。

「全て思い出したんだ」
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