もう一度、I LOVE YOU

ライバルあらわる

それは、朝の事だった。

「イテテテテ季節の変わり目って地震
とか歯が痛くなるよな。
いい歯科医しらないか?
季節の変わり目だけは油断できん。」

それは、父が言い出した。
父のほっぺたはトマトみたいに
赤くプックラ‼

⊙ω⊙`“ウハッ‼“クスッ
カピパラみたいな顔をしてホッペを
押さえうなだれている。

父親はアンコ系が大好き💕
クリーム系が勿論大好き。

歯磨きは、朝はちゃんとやるが
寝る前のアンコは欠かさない


「なんか甘いのくれ‼」

母もハイハイとアンコ系スイーツ
をだす。
子供みたいに喜ぶ父親‼

このコンビで虫歯にならない
理由がない‼ それに
なんと寝る前にガムで歯磨きがわり
と言う、横着者

来る時が来た感じ・・・

「歯医者? 甘いの食べたまま
寝るからだよ。
歯医か〜

《《あ💡‼ 知ってるよ‼》》」


俺はミクが歯科助手やっているのを
思い出した。
日曜日もやってるか分からなかったが
急遽電話して見た。

「はい、黒岩歯科です。
どうされましたか?」


「エッと、ミクさんいらっしゃい
ますか?」


「はい、ミクはわたしですが・・・
どちら様でしょう。」

「倉敷勝成です。父が歯が痛む
ようで見てもらえますか?」

「エッ・・・と、さっきキャンセルが
出たので早いですが9時来られ
ますか?」


「はい、行きます、行きます。」

勝成はすぐ父親を乗せて連れて行っ
た。


少し町外れにある個人歯科医は
平屋作りで、子供も多いのか
可愛らしい、トイプードルの
絵がかかっていて待合室には
季節がらか赤と白い、アマリリス
が生けてあった。

清潔感漂う待合室は予約制なせいか
スッキリしている。



そこにはワインカラーのナース
服を着たミクがいた。

『《《ミクー❤似あうぅぅ》》』
俺は叫びそうになった。

「倉敷様、倉敷勝様」

「親父、親父‼」

親父は怖気づいて、
「いや〜あ‼ あのヴイーんという音
苦手なんだよ。」

「今更なんだよ。行けよ。」

「ああ、勝成お前、もう帰って
いいぞ‼ 仕事あるだろ‼」


「いや、大丈夫、待ってるよ。
仕事休みだし。」


「そうか・・・?」
親父は首をくねらせ

「日曜日家にいるって珍しくね?」
そう呟きながら

「あいたたた!」

とプックラ腫れて
少し熱を持った奥歯を抑え診察室
へと入っていった。


ミクは中から出て来ない
会って話がしたいけどミクは出て
来ない。


親父がノッコリ出てきて

「いやぁー早く来ればよかったー
痛みが嘘のようだ‼」

「未だ麻酔が聞いてますから
食事は30分くらいしないで
下さいね。」
受付のおばちゃんはニッコリ


「ハイハイ
じゃ勝成、帰るぞ。」

「う、うん。もう終わりかよ。」

そう言った俺に親父は不審な顔を
しながら

「ここは美人が多いな!
あ‼
受付は別、昔の美人だがな(๑ ิټ ิ)ヘヘッ
もうお前着いて
来なくて大丈夫、」


「え、あ、はぁー?」


「お前、あの河内さんか?」

「河内?ダレそれ‼」

「ありゃ?違ったか!
ま、いいや‼ 気にするな‼」

58歳の父親はニコニコしながら
車のドアをしめた。

俺も運転席に回り乗り込んだ
親父は・・
「ソロソロ女遊びは辞めろ
結婚を考えた女性はおらんのか?」

親父はため息まじりに俺を見た

「いやぁさっきの河内さんか?
美人で優しくて、いい子だった
ぞ、兄貴にお前の従兄弟の
龍成の嫁を探してくれと言われて
てなぁ

あの子どうかなぁ。」


「ああ、龍兄か?

もう33だっけ?
いいんじゃないかな。
親父が気に入ったなら間違い
無いだろ。」

「ウンウン、親父はニタニタ
しながら決めたようだった。」




家に着くとお袋が

「ありがとう。
お父さんスッカリ良くなった
みたいね。
なんか気に入った娘さんが
いるようよ。
今、義兄さんに電話してるわよ。」


「フゥ ´・`親父はなんでも速行動
だよな‼」

俺は家政婦の百合さんに熱い珈琲を
頼むとリビングに向かった。
父親の弾んだ声がする。

「そーなんだよ!美人で可愛い
いい子なんだよ。
俺は気に入った。」

俺は父親の電話の内容に耳をかた
向けた。

「なんかな32ってたかな?」

ᕱ⑅︎ᕱ"「ん?32?」

「なんかな、旦那の浮気で
離婚したばかりらしくてな‼」

ᕱ⑅︎ᕱ" 「ん?離婚?」

「そうそう龍成も気にいるぞ
まだ向こうには話してないん
だよ。名前?見に行くか?」

ᕱ⑅︎ᕱ"「見に行くつもりか?
叔父さんも好きだなあ」

「おお、いいぞ
明後日、通院で行くから
兄貴もついてくるか?名前?」
河内ミクってたなぁ」



ᕱ⑅︎ᕱ"「Σ(⊙ω⊙)河内?河内?
ミク‼ミク‼ってミクかよ‼」

ガバッ勝成は振り返って
《《ミ、ミクは、駄目だーツ‼》》

親父は電話をもったまま(((;꒪ꈊ꒪;)))
勝成の怒鳴り声とも、悲鳴とも
取れる声に ビクッ》》》

と、しながら振り返った。

「なんだー勝成ビックリするじゃ
ないかー💢」

「親父‼俺がミクを狙ってんだぞ
ミクは龍兄には渡さない‼
いや誰にも渡さナイ‼」


「えーと勝成‼ さっきお前、賛成
してたよな‼」


「ミクの旧姓知らなかっただけだ‼」

「そ‼そか、分かった‼(꒪ω꒪υ)
すまん。兄貴‼ 勝成の・・・想い人
らしい。

中々居ないんだけどな﹏
又いい子探してみるよ。」


「そうしてクレ‼プンプン」
勝成は電話口で何言ってんだ
ふざけんな‼
みたいな顔を父親にみせた。





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