未明の三日月 ~その後

「あれ。詩帆ちゃん、もう寝ちゃうね。」

佳宏は 二人分のお茶を持って 美咲の隣に座る。


お乳を飲む詩帆を、佳宏は 愛おし気に見つめている。
 

「気持ち良さそうに 眠っている。佳宏が よく温めてくれたから。」

美咲は 詩帆をベッドに寝かせて、そっと 寝室のドアを閉めた。
 


「母乳あげると、喉が渇くの。」

佳宏が 淹れてくれたお茶を、美咲は 一気に飲み干す。


驚いた顔の佳宏に、
 

「私も、お風呂入るね。」


と笑いながら、美咲は立ち上がった。
 
 

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