【女の事件】とし子の悲劇・2~ソドムの花嫁
第20話
9月6日の深夜2時過ぎのことであった。

事件は、高知市菜園場(さえんば)町の酒場街で発生した。

「オラ!!ゆうさく!!」
「まて!!こら!!」

ゆうさくは、同棲していたソープの女のことをめぐってやくざの組長に焚き付けて行ったことが原因で、シャテイたちに追われていた。

それから30分後に、通りの裏の露地でゆうさくはシャテイたちと乱闘になった。

(ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!)

この時、騒ぎを聞いて駆けつけてきたやくざの男がトカレフをゆうさくに向けて発砲した。

ゆうさくは、やくざが持ってたトカレフに撃たれて殺された。

ダンナの家は、実家の家族を入れて壊滅した。

その一方で、三原のアタシの実家では父が亡くなった後、兄夫婦たちが次々と出戻って来た。

事業に失敗した…

職場で上司ともめた…

兄たちは、暮らしていた町を飛び出して三原へ帰ってきたので、実家にアタシの居場所はない。

父の葬儀の日、兄たちはアタシに来るなと言うたので、アタシは、ひとりぼっちになった。

アタシは帰るふるさとをなくしたが、まだ頭の痛い問題が残っていた。

オレンジタウンにあった家の建築費と土地の購入代金の問題が解決できていなかった。

…と言うのも、土地の購入代金はアタシの両親が出した、家の建築費は父が土地を担保にして2500万円を35年のローンを組んで建築費にあてていた。

ローンの残高は、あと28年分残っていたが支払うことができない…

その件については、裁判所で破産宣告を申請して解決することにした。

そして、21日後に亡くなったアタシの父の住宅ローン1700万円は払えた。

のこりの800万円分は破産宣告で帳消しにした。

今回の1件は、ダンナの実家とアタシの実家との間に深い傷を残して幕引きとなった。

アタシのダンナは、2018年9月30日付けで正式に離婚した。
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