【女の事件】とし子の悲劇・2~ソドムの花嫁
第26話
それから5時間半後に、アタシが恐れていた事件が発生した。

現場は、じゅんきが入院している丸亀市内の病院にて…

じゅんきがいるICUエに正体不明の容疑者が入って来て、じゅんきが寝ているべッドに揮発油を床にまいて火を放った。

(ボッ…メラメラ…)

病室内は、火の海に包まれた。

容疑者は、急いでその場から立ち去った。

(カンカンカンカンカンカンカンカン…ウーウーウーウー…)

深夜11時50分頃、丸亀市中心部に消防団のハンショウがけたたましく響いた。

同時に、中央消防署のサイレンがけたたましく鳴り響いた。

じゅんきが入院をしている大規模病院は、一瞬にして地獄絵と化した。

病院内に悲鳴と怒号が響き渡った。

病院の玄関前に、消防士たちや救命隊員たちが次々と到着して消火活動や救護活動を始めた。

火災発生から2時間後に完全に鎮火したが、じゅんきは火の海に包まれて亡くなった。

同じ病院に入院をしていた他の患者さんたちは避難をして無事であったが数人の患者さんが軽いケガを負った。

火災発生から7時間後に、香川県警と消防による現場検証が行われた。

じゅんきが入院をしていた部屋から揮発油のにおいが立ち込めていた。

警察と消防は、放火と断定して捜査を始めたが、容疑者がショウコインメツをはかった疑いがあるので、捜査は難航きわめた。

それから数日後のことであった。

あいこちゃんがひとりで自宅にいたとき、突然恐ろしい覆面をかぶった男におそわれたのちに、シツヨウに犯されてきずついた。

あいこちゃんは、実母と一緒に善通寺市内の掛かり付けの病院で、治療を受けることになった。

「イヤー!!イヤー!!」

白のシルクのガウンに包まれたあいこちゃんは、実母と一緒に病院に入ったが、覆面の男にシツヨウに犯されたことが原因でサクラン状態におちいった。

「あいこ、あいこ…ああ…どうしましょう…あいこ…」

あいこちゃんの実母は、どうすることもできずに泣き叫んでいた。

あいこちゃんが覆面をかぶった男からシツヨウに犯された事件についても、捜査が難航するようだ。

容疑者の身元につながる物的な証拠が乏しいので、身元を割り出す作業はそうとうな時間がかかると言うことである。
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