【女の事件】とし子の悲劇・2~ソドムの花嫁
第45話
けいこさんの娘さんがボロボロに傷ついて恥ずかしい姿になったまま行方不明になったことが原因で、ひろみちは仕事に集中できなくなった。

ところ変わって、ケーズデンキの店舗の事務所にて…

ひろみちは、上司の男性から計算書が間違っているから作り直せとどやされた。

「お前このごろどうしたのだ!?ちったぁ気合いをいれて仕事に取り組め!!職場を何だと思っているのだ!?1から作り直して、出来上がったらわしのところへ持ってこい!!」

気持ちがギスギスしているひろみちは『オレは…どうしてケーズデンキに就職をしたのか…ケーズデンキで何がしたかったのか…」と思って、ダセイになっていた。

そして、ひろみちは10月1日の早朝に事務所にやって来て、デスクをきれいに整理して荷物をまとめた後、職場を出ようとしていた。

その時に、事務所に出勤をしてきた事務の女性がひろみちに『デスクをきれいに整理をしていたけど…どうなされるのですか?』と問うたが、ひろみちは『止めるな!!』と怒って、職場を飛び出した。

それから2時間半後のことであった。

店舗の事務所に、上司の男性がやって来た。

「おはよう…あれ、ひろみちさんは?」
「ひろみちさんは、さきほど怒って出て行きました。」
「何だと!?」

ひろみちが職場放棄をしたことを聞いた上司の男性は、カンカンに怒った。

職場放棄をしたひろみちは、家出をしたあとけいこさんの元へ転がり込んだ。

さて、ひろみちが飛び出した後の店舗の事務所はどうなったのかと言うと、ひろみちがお仕事を大量に放置したので、残っている従業員さんたちが総出でお仕事を片付けていた。

上司の男性は、イライラした表情でひろみちのケータイに電話をしたけど、着信拒否でつながらなかった。

上司の男性は、そうとうイラついていた。

その頃であった。

ひろみちは、けいこさんと一緒に鳴門北インターの近くにあるラブホに行って、ベッドの上で激しく求め合っていた。

「あいつ…電話にでないな…」

その頃であった。

ケーズデンキの事務所では、上司の男性がイライラした表情で才見町の自宅に電話をした。

自宅の電話は、兄嫁さんが応対した。

「ひろみちさんですか…いえ…ここ2~3日家に帰って来ていませんけど、どうかなさいましたか?」

上司の男性は、兄嫁さんから話を聞いてビックリした。

上司の男性は、高松市仏生山町の家で暮らしている武方さんの奥さまに電話をした。

奥さまと上司の男性の電話のやりとりを聞いた武方さんは、アタシがバイトをしている昭和町のサークルKへ行った。

武方さんは、アタシにひろみちが職場放棄をしたことを伝えたが、アタシは『カンケーないわよ!!』と怒った。

アタシは、新しく来たお弁当を陳列ケースに並べた後、古いお弁当が入っているキャリーを整理しながら武方さんに言うた。

「あのね!!ひろみちが職場放棄をしたのと同時に家出したことを聞いても、アタシにはカンケーないわよ!!ひろみちは、他の女のところにしけこんで、ろくでなしになったのよ!!あのね、用がないのだったら帰りなさいよ!!」
「とし子さん、このままでは帰れないのだよ…ひろみちさんが職場放棄をして家出したから困っているのだよ…」
「ひろみちが職場放棄したから、どのように困ると言いたいのかしら!?あんたもしかしてここに居座るつもりかしら!!」
「居座る気はないよぉ…」
「だったら帰って!!ここは職場よ!!人の声が聞こえないのかしら!!」
「分かってるよぉ…だけど、こっちはものすごく困っているのだよ…」
「はぐいたらしい(あつかましい)わねあんたは!!ひろみちが職場放棄をしたら困る理由があるなら、はっきりと言いなさいよ!!」
「困る理由があるから困っているのだよ…」
「それは、ひろみちがケーズデンキに就職する際に保証人になったと言うことかしら!?」
「はっきりと言えば…そうだよ~」
「あんたね!!お人好しもたいがいにしなさいよ!!何で人からたのまれたことをホイホイホイホイ引き受けるのかしら!?」
「とし子さん、保証人がいないとひろみちさんはケーズデンキに就職することができなかったのだよ…ケーズデンキの以前の『ダイナマイト』(香川県に本店がある家電量販店・四国4県に展開していた…以前は『エイコー』であった)の時にいた知人を通して、ひろみちさんが大卒後に就職できるようにお願いしたのだよ…ひろみちさんは、どんな仕事をしたいのか分からなかったから、(デンキの)ダイナマイトに知り合いの人に頼んどく…親元から通うことができるようにしてあげたかったから…お世話したのだよ…」

「なさけないわねあの虫ケラは…あの虫ケラは浮き世の世知辛さがゼンゼン分かっていないみたいね!!みんながインターンなどをしているときに、あの虫ケラはダラダラダラダラしていた…みんなが就職先が決まった時にオタオタオタオタオタオタとひとりでバカみたいにさわぎまくる…どうしてそんなナマケモノの就職をお世話を引き受けたのよ!?」
「とし子さん!!」
「あんたね、あと3分したら本部の人が来るわよ!!」
「本部の人が来たっていいじゃないか…私がきちんと説明するから…」
「あんた、本部の人に凄んで行く度胸はあると言いたいのね!!」
「ああ!!そうだよ!!こっちは非常事態なんだからと言えば食い下がる…」
「今本部の人が来たわよ!!アタシは一切関知しないからね!!」

アタシはお弁当のキャリーの整理を終えた後、店の中に入って行った。

武方さんは、本部の人に本当に凄んで行ったので、ひどいもめ事を起こした。

言わないこっちゃないわ…

バカじゃないの…

早々と玉砕するなんて…

アタシは、武方さんを冷めた目つきでにらみつけていた。
< 45 / 65 >

この作品をシェア

pagetop