【女の事件】とし子の悲劇・2~ソドムの花嫁
第44話
最初の悲劇は、9月28日の深夜0時半過ぎに発生した。

けいこさんの娘さんは、徳島市沖浜東の国道沿いのガソリンスタンドでのバイトを終えて蔵本の家に帰る時であった。

けいこさんの娘さんは、婚約者の男性(28歳・市民病院の主任外科医)が運転する車に乗って、蔵本の家まで帰る予定であったが、男性が担当している男性の患者さんが大量に吐血をして容態が悪化したので、すぐに来てくださいと言う知らせが男性のスマホにかかってきた。

けいこさんの娘さんは、JR佐古駅の近くの交差点で車を降りて、佐古駅でタクシーを拾うことにした。

事件は、JR佐古駅のガード下で発生した。

けいこさんの娘さんは、ガード下で待ち伏せをしていた黒の目出し帽をかぶって、派手なシャツを着た男に突然襲われた後、連れ去られた。

「ヤダ…ヤダ…イヤー!!助けて!!(婚約者)さーん!!」

ガード下で、けいこさんの娘さんが恐ろしい叫び声が聞こえていた。

それから6時間後のことであった。

けいこさんの娘さんの婚約者が勤務している北常三島町の市民病院にて…

けいこさんの娘さんの婚約者の男性は、夜通しで男性患者さんの救命に従事した。

男性患者さんは、危機的な状況からは脱したのでけいこさんの娘さんの婚約者の男性はひと安心した。

ひと仕事終えたけいこさんの娘さんの婚約者の男性は、仮眠室へ行こうとしていた。

その前に、スマホを取り出してメールの着信がないかどうか調べた。

この時、わけのわからない英文字と数字が並べられているメアドでメールの着信があった。

メールには『おはようさん…動画を添付してお届けしました…』と書かれていた。

男性は、イタズラメールと判断してメールを削除した。

仮眠室に着いた時であった。

けいこさんの娘さんの婚約者の男性のスマホにまたメールの着信音が鳴ったので、男性はスマホを見た。

わけのわからない英文字が並べられているメアドからのメールでこうかかれていた。

動画の文字にカーソルをかぶせてクリックしてごらん…

その手には乗らないぞ!!

けいこさんの娘さんの婚約者の男性は、メールを削除して仮眠をとろうとしていた。

その時にまた、メールの着信音が鳴ったので、メールを調べてみた。

そしたら…

あんたさ…こんなおいしい動画があるのにさ…

あんたは後悔していると思うよ…

けいこさんの娘さんの婚約者の男性は、不審に思って動画を開いた。

そしたら…

「ギャー!!やめて!!イヤー!!助けて!!」

けいこさんの娘さんが黒の目だし帽をかぶった男にレイプされているシーンがスマホの動画に映っていた…

婚約者の男性は、顔が真っ青になった。

そして…

またわけのわからない英文字をならべたメアドのメールが届いた。

なっ…オレの言った通りだろ…後悔するぞと…

メッセージの後に、ボロボロに傷ついて恥ずかしい姿に変わったけいこさんの娘さんの写メが添付されていた。

それを見た婚約者の男性は、ひどく傷ついた。

その頃であった。

JR蔵本駅付近にあるけいこさんと娘さんが暮らしている借家にて…

けいこさんは、何事もなかったかのようにひろみちを送り出した。

けいこさんは、ひろみちと一緒にいるところを近所の奥さまに見られていることなどおかまいなしに、ひろみちと抱き合ってイチャイチャしていた。

ひろみちを送り出した後に、家に入ろうとしていたけいこさんは、近所の奥さまに呼び止められた。

近所の奥さまは、多少あつかましい声でけいこさんにこう言うた。

「けいこさん。」
「ああ、奥さま…おはようございます。」
「おはようございますじゃないわよあんた!!あんたは朝から一体何を考えているのかしら!?」

奥さまの言葉を聞いたけいこさんは、キョトンとした表情で『奥さま、どうかなされたのですか?』と言い返した。

奥さまは、なおも怒った口調でこう言うた。

「けいこさん!!今日の深夜1時過ぎに、佐古駅の近くの通りで短大生が目だし帽をかぶった男にシツヨウにレイプされてボロボロに傷ついて恥ずかしい姿になったまま行方不明になった事件が発生したのよ!!事件が発生した時間帯に、あんたは男とイチャイチャしていたみたいね!!」
「奥さま…」
「けいこさん!!(けいこさんの娘さん)さんはゆうべ深夜のバイトだったわね…深夜0時に終わるのならばタクシーが家の前に止まっていたはずなのに、今日に限って言えばタクシーが止まっていなかったわよ…どう言うことかしら!!」
「奥さま、佐古駅のガード下で短大生がレイプの被害を受けた事件とうちの娘とどう言う関係があるのですか?」
「あんたね!!大パニックを起こしてオタオタしている場合じゃないわよ!!あのね!!サキヤマさんの奥さまから聞いた話なのだけど!!深夜3時頃に、佐古駅のガード下でレイプの被害を受けてボロボロに傷ついて恥ずかしい姿になっていた短大生を目撃したのよ!!その時にけいこさんの家の玄関の戸を何度も叩きながら『お母さん!!家に入れて!!お母さん!!お母さん…』と何度も叫んでいたのよ!!それなのにあんたは娘をしめだして、男とイチャイチャしていたでしょ!!」
「奥さま!!言いがかりをつけるなんてあんまりだわ!!」
「やかましいわねあんたは!!ところかまわずに男をつまみ食いしまくって…ホンマに悪い女ねえ!!」
「キーッ!!なんなのかしら一体!!もう許さないわよ!!」

けいこさんの言葉に対して、近所の奥さまはわなわなと声を震わせながら『許さないわよって…何なのよアンタは…』と言うてからけいこさんに言い返した。

「あんたはね、初めから母親失格なのよ!!娘が助けを求めていると言うのに娘の声に耳をかたむけようとしない…あんたは男がほしくなったらところ構わずにあさりまくることばかりを繰り返していた…その結果、娘さんがきついはずかしめを受けたのよ…あんたの無関心は、そのうち取り返しのつかない結果を生むわと何度も言うたのよ!!あんたが耳をかたむけなかったから取り返しのつかない結果をまねいたのよ!!娘さんがきついはずかしめを受けて、苦しい思いをしているのを見過ごしたから…あんたは娘さんの100倍きついはずかしめを受けるのよ!!」
「奥さま!!やめて下さい!!」
「なーにがやめてくださいよ…あー、そう言えばサキヤマさんの息子さんがケーズデンキに勤務していたわね…けいこさんとイチャイチャしていた男の人はケーズデンキに勤務していたと聞いたから…」
「やめてください!!」
「アタシの知り合いに、ケーズデンキの本部のお偉いさんがいるのよ…本部のお偉いさんにあんたと一緒にいた男のことを話したら…あんたと一緒にいた男はソッコククビになるわよ…」
「やめて!!ひろみちさんをクビにしないで!!」
「ひろみちさん、阿南市の店舗で働いている人ね…まあ…アタシが本部のお偉いさんに言いつけなくても…ひろみちは自動的にアウトになるわよ…あんたも覚悟しておきなさいよ…」

けいこさんは、近所の奥さまにどぎつい言葉を言われたので、ひどく傷ついて、その場に座り込んで激しく泣いた。
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