キミのこと痛いほどよく分かる
...。

....。

...........。


「...夢。」

手術が終わって、そのまま寝てしまっていたようだ。

枕元にあるスマホを開き、時刻と日付を確認すると、日にちを丸1日またいでしまっていることが分かった。

また無断欠勤か...。

明日は面倒だな。

でも、まだ1日ならマシか。

身体がまだだるい。

これでも朝にならず、真っ暗だ。

...電気、つけなきゃ。

腹減ったな。

そこに、通知が来た。

「...。」

最近担当した真壁さんからメッセージが送られてきている。

それも、昨日から何件か、自分の容体を気遣う文言が並べられており、

「...。」

内容を咀嚼するのに、かなりの時間を要した。

とりあえず、無難に返答を返した。
が、また、重力に呑まれてしまう。

...。

いつまでこんなことを続けているのだろうか。

一体、いつまで俺は...。

「...っ。」

身体のだるさが、次第に押し潰されるような痛みに変わってきた。

鎮痛剤も、睡眠薬も...だんだんと効かなくなってきている。

また、のむしか...。

...。

...っ、あ、

...、、、...、、、。

___________________。__________________、

...........。

噛みちぎれるくらい、舌や唇で声を抑えても、

悪夢は止まることはない。

もう、こんな...。


...。

通知音だけ、何回かきこえていた。

幸いなことに、意識は闇に落ちた。

でも、さむい、まま...。

誰か...。

だれか。

俺を、

自分を、永遠に。

底知れぬ闇へ、堕としてください。

そう、願うことしかできない。
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