どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】
「そうだ作之助。うちにメシ食いに来たりするか? うち基本来客歓迎だから」
由羽の突飛な提案に面食らった。
「え……」
と、それだけ返すのが精いっぱいだった。だって……え? え?
「いや、そんな困った顔させるつもりじゃなかったんだけど……苦手か? そういうの」
俺が困った顔をしてしまったせいか、由羽も困った顔になってしまった。
苦手と言うか……
「その、そういう機会に出会ったことがなかったからどう返事したらいいかと……」
友達いない歴が長い奴とは俺だ。
正直に言えば、由羽は「ああ」と深く突っ込むことなく肯いてくれた。
「じゃあまた今度改めて誘うよ。いきなりだと考えるのもしんどいだろ」
「あ……ありがと……」
確かに、ちょっと時間をもらえるのはありがたい。
水都さんに呼ばれた衝撃もまだ抜けきっていないからな……。
結局由羽は景を俺に逢わせたかっただけらしい。
二人とはそのまま別れた。そして……