どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】
「それは……っ」
水都さんがたじろいだ。
一方的に責め立てるのは趣味じゃないけど、ここで逃げられたらまた話がややこしくなる。
「水都さんが恩返しって言うの、否定する気はない。でも……だけど、水都さんを娘として大事に思ってるお二人が、水都さんが自分からしがらみの中に飛び込んでいくのを喜ぶと思ってるの?」
「……っ」
「家のためにありがとうとか言われたい? そんなこと言う人だったら、俺にあんなキレ方しないだろ。正直今でも怖いくらいだよ、水都さんの父様。――水都さんの幸せは水都さんが決めていい。けど、水都さんの幸せは『家のために生きること』? それとも、『父様と母様に恩返しがしたい』? 後者なら――お二人の気持ちも汲んでいないと、違う道を選んでしまうよ」
説教とかじゃない。
水都さんに届いていない水都さんの父様の想いを、今届けなければと思った。
水都さんの父様本人に正面切って会っていなかったらそんなこと思わなかっただろう。
しかし俺は会ってしまったし、更に怒られている。
「……っ、そう、したら……わたしの家の中での居場所……なくなる……」
水都さんの声が、か細く揺れた。
「なら、俺んとこに来なよ」