仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。

そんな悩む毎日だったけど、時間は止まってはくれなくて気づいたらもうクリスマスも近くなっていた。

━︎━︎━︎━︎━︎で、やっと決定したのは、クリスマスの3日前。


「今年はみんなで過ごす日向での最後のクリスマスだなぁ」

「そうだね、なんか寂しいな」

「だね」

下の子たちがどこにしまってあったんだ⁈と思うようなクリスマスツリーを飾っている光景を眺めながら庵くんと蒼太くんが話していてなんだかおじいちゃんみたいだなぁと思わずはいられない。すごく微笑ましいのは確かだけど……。


「陽愛さん!買い出し行くんですけど、何か欲しいものあります?」

「え…「はやてー!」」

なんだか大変そうだなぁ…この子はリーダーなのかな?
さっきから誰かに呼ばれていてなんだか忙しそう……

「えっと…はやてくん。私が買い出し行ってくるね。」

「え!ダメです!」

「陽平くんと行くからいいでしょう?」

強引に押し切り、気だるそうな彼氏を連れて買い出しに出かけることにした。


< 273 / 283 >

この作品をシェア

pagetop