仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。


━︎━︎━︎━︎━︎━︎━︎━︎━︎━︎…


「これで最後だよ。」

「ん」

「さっきからそれしか言ってないよ。…私と出かけるの嫌だった?」

買い出しに1人では行かせてもらえず、陽平くんも一緒にショッピングセンターに来たんだけど…さっきから返事が『ん』しか言ってない。

最近は、夜しか一緒にいられなかったから誘ったんだけどなぁ

「ご、ごめんねっ…」

「……違うんだ」

「え?」

「陽愛を泣かせるつもりはなくて、ただ……」

私、泣いてる?

「……なんか、こういうの照れ臭いなぁなんて」

……照れ臭い?

「普通のデートみたいだと思ってさ。」

あ……そういえば最近忙しくてデートできてなかった。

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