仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。



「陽愛? どうした?」

「え…あ、やっぱ違う服にしてくる。」

陽平くんに声かけてタンスを開けて服を選んだ。無難で思い入れもそんなにない服。


「ごめんね、お待たせ……」

「いいよ。行こうか」


陽平くんに当たり前のように手を繋ぎ、マンションを出た。

「何食べたい? 和食がいい? それか洋食?」


陽平くんは、ハンバーグとか好きって言ってたし洋食がいいかな?


「洋食かな」

「んー……じゃあ、ファミレス行こ。安いし、駐車場沢山あるし、いい?」


ファミレスってファミリーレストランのことだよね……?


「うん、行ったことないから行きたい!」

「え、行ったことないの!? なら行こっか。じゃあ出発するからさシートベルトしてね」

そう言ってすぐにエンジンの音が聞こえたから急いでシートベルトをする。

その音と同時に車は出発した。




< 46 / 283 >

この作品をシェア

pagetop