少女不完全 刻
「僕の好きな人はね………
薊花、君だよ?」
薊花に優しく微笑んだ
「……え?あっ、嬉しいけど…
と、友達としての好きじゃなくてっ…
私が聞いてるのは、
朱灑の恋愛での好きな人を聞いてるのよ?」
ここで、友達の好きで君の名前を出すほど
僕は間抜けじゃないんだけどな…?
どうしたら薊花に伝わるかな…?
そうだな……
「薊花、少し待ってて…」
僕がどれぐらい薊花を愛してるか
教えないとね…
鍵の掛かった引き出しから
数十枚の写真を取り出し薊花に見せた