0.01秒のうち0.001%光る

プロローグ

 「あっおはよ」


優乃は一緒に登下校する


‘’深尾由利亜(ふかおゆりあ)‘’

と挨拶を交わした。

優乃と由利亜は小学3年生のときからの付き合いで

正直同じメンツで困っていた。

小学校は家の目の前でベランダへ行くと

広々とした校庭が見える。

メリットは遅刻しないのだが

デメリットは退屈だ...

運動会の季節になると

休み時間の校庭や

体育の授業の校庭よりも更ににぎやかになる。

風が吹くと砂が入り込んでくるのも毎日のことだった。
< 1 / 10 >

この作品をシェア

pagetop