先輩とお付き合いはじめました。



そんなうさぎさんにしたリンゴをお皿に入れ、フォークを1つ添える。


それを持っていけば、先輩は子供。



目をキラキラさせている。




ソファの前に置いてあるテーブルの上にお皿を置いて、先輩の隣に座る。



「ど、どうぞ」


食べるようにうながした。



けれど先輩は食べようとする気配さえない。




「せ、先輩!?」


「……てよ」




「え?」



「食べさしてよ」



ふかふかソファに深々と座る先輩は子供と打って変わって王様のよう。



振れ幅すごいな。



「風邪引いてるからか手、伸びるのだるいんだよね」


まぁ、そう言われれば介抱する身として反論は出来ない。



「わかり、ました」


すると満足顔の先輩。



この人、策士なのでは?



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