コピーキャット〜Aの電子音〜
まつり
「僕、抜けようと思うんだ。バンド。」

唐突だったのか、メンバーはみんな驚いている。

「そろそろ進路とか真剣に考えなきゃいけないし、音楽をやって行くのが難しく感じたから。」

「そうか...それは残念だけど。
まりがそう言うなら仕方ないよな。」

「うん。今までありがとう。」

「とりあえず部活はどうする?」

「たまに顔出しにいくかも。」

「そうか。待ってるぞ。」

思った通り、特に引き止められたりとかしなかったな。

それもそうか。
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