どんなきみもだいすき

 『ハメを外したくなったり、煙草や飲酒をしてみたくなったり…あるいは、クラブや、夜のお仕事に興味を持ち始める頃になるかも知れません。』

 『そして、せっかく入学できた学校を辞めたくなって来なくなってしまったり、退学したいと考える人も出てくるかも知れない…』

 瀧本先生は、少し寂しそうな目をした――…

 『もし、そうなってしまったら…君達、一人ひとりの人生だから…仕方ないのかも知れません』


『だけど……先生は、このクラスの担任になった以上、一人も欠けずに無事二年に進級させたい』

 瀧本先生は、しっかりと皆の目を見た――…

『毎年、学年で何十人と…学校を辞めていきます。その度に、すごく辛いです…』

 『高校生活は、人生の宝物になるんです。先生は、この学校でたくさんのことを学んで欲しい…そう強く思っています』


 キラキラとした笑顔で…そう言った先生と同じように

 皆が一つになった瞬間だった――…
< 51 / 218 >

この作品をシェア

pagetop