小麦色の彼女
夕日が沈む9月の海は 少し寂しい
静かな波の音が
僕をなぐさめてくれているような気がする

海の家でのアルバイト
もうすぐ夏休みが終わり
そして大学生活がまた始まる

同い年
サーフィンが好き
海が好き

地元の大学に通う
彼女は、よく僕の働くお店に来てくれた

砂に焼けた ちょっと茶色な長い髪
すらっとした姿
飾らない性格と、小麦色の笑顔

僕は彼女のことを 好きになった

彼がいないことを聞けたのは
ようやく最近

店長に「来年も働かせてください」と思わず
お願いしてしまっていた。

でも、来年まで逢えない

このままでいいのだろうか…

本当はこれからもずっと会いたい
もっと話がしたい

彼女は、僕にとても優しかった

でも、彼女は誰にでも笑顔の人

そして、誰にでも
へだてなく
優しい人

海に沈む夕日を見つけながら

「ふぅ~っ」

と深呼吸する

「一途な真心は、必ず通じる」

親友が励ましてくれた。

明日こそは、気持ちを伝えよう
そう思うだけで、緊張してくる。

水平線の彼方に沈む夕日の美しさを
いつもより強く感じる
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