偽りのキス

「蒼汰、寝た…?」

私は仰向けのまま聞いた



返事がなかった



寝たな…




そう思ったら
私の手が握られた



え…


蒼汰?


蒼汰しかいない




胸の音が
更に大きくなった



私は蒼汰のことを見れなかった



蒼汰も空を見てると思う




蒼汰は何も言わずに
ずっと私と手を繋いでた







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