偽りのキス

「乙、どぉした?
無理しないで…」



「うん…また少し寝ようかな…」




「オレのこと気にしないで…
ひとりで帰れるから」




私はベッドに入った



「じゃあ、また寝るね…
来てくれて、嬉しかった
また、新学期、駅で待ってるね…」



「うん…」



「バイバイ…蒼汰
ありがとね」




「乙…」



「ん…?」





「…キスしていい…?」

帰ろうとした蒼汰が突然言った




もっと鼓動が早くなった




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