偽りのキス

蒼汰と電車に乗った



なんとなく蒼汰の目線が気になった


何も言ってくれないし、変かな?



「ん?」


私が蒼汰を見ると
蒼汰は目をそらした




「蒼汰、背、伸びたね」



「あぁ、うん、そぉかな…?」



吊革につかまる蒼汰の腕を見たら
この前のことを思い出した



電車の振動と一緒に
ドキドキした



蒼汰に触られた感覚が蘇って
身体が熱くなった





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