記憶を失ったキミに、100本の薔薇を。
しかし、七奈は首を横に振る。
「でも、行かねえと……、授業受けれねえよ?」
「いいの……、こんなの、ただの頭痛でしょ……?すぐ治るって――」
「馬鹿かお前は!昨日からずっと痛いんだろ!?痛い時と痛くない時の差もあるんだろ!?なんですぐ行かねえの!?」
俺は思いのままの言葉を口にして、そこではっ、と我に返った。
周りが俺らの方をまじまじと見つめている。
「……ごめん」