荒野を行くマーマン
「つい最近やっと思いを伝えられました。それに対しての返事は保留でしたけど、ひとまずこの前の休日、ランチには連れて行っていただけました。一歩前進した次第です」
「そ、そうなんですか」
どうしたものかと思ったけど、無視できるような状況でもなかったので仕方なくそう返す。
と、そこで庶務課のある10階にエレベーターが到達し、扉が開いた。
「それでは」と呟きつつそそくさと廊下に出ると、何故か二つ上の階を目指していた筈の佐々木さんも一緒に付いて来る。
「あ、あの…?」
「ここだと邪魔になりますのであちらへ」
言いながら、佐々木さんが歩き出したので仕方なく後に続いた。
「そこであなたの存在が問題になって来る訳です」
彼女は廊下の突き当たりにある階段室の踊り場まで私を誘導すると、足を止め、改めて視線を合わせつつ話を再開した。
「聞きましたよ、あなた達の関係。友達以上恋人未満な感じなんでしょ?」
「えっ…」
「岩見さんがあなたに告白をし、一旦は断られたけれど、まるっきり脈がない訳ではないって」
「ち、ちょっと待って下さい?」
混乱しながらも、大いに引っかかるその表現に頑張って反論する。
「私はあくまでも岩見君の事は、ただの同期としか見てませんよ。友達の境界線は一ミリたりとも越えてはいません」
「はぁ?だったらなんで彼の誘いに応じてるんですか?仕事終わりに二人だけで度々食事に行ってるらしいじゃないですか」
「友人として行動を共にしているだけです」
「そ、そうなんですか」
どうしたものかと思ったけど、無視できるような状況でもなかったので仕方なくそう返す。
と、そこで庶務課のある10階にエレベーターが到達し、扉が開いた。
「それでは」と呟きつつそそくさと廊下に出ると、何故か二つ上の階を目指していた筈の佐々木さんも一緒に付いて来る。
「あ、あの…?」
「ここだと邪魔になりますのであちらへ」
言いながら、佐々木さんが歩き出したので仕方なく後に続いた。
「そこであなたの存在が問題になって来る訳です」
彼女は廊下の突き当たりにある階段室の踊り場まで私を誘導すると、足を止め、改めて視線を合わせつつ話を再開した。
「聞きましたよ、あなた達の関係。友達以上恋人未満な感じなんでしょ?」
「えっ…」
「岩見さんがあなたに告白をし、一旦は断られたけれど、まるっきり脈がない訳ではないって」
「ち、ちょっと待って下さい?」
混乱しながらも、大いに引っかかるその表現に頑張って反論する。
「私はあくまでも岩見君の事は、ただの同期としか見てませんよ。友達の境界線は一ミリたりとも越えてはいません」
「はぁ?だったらなんで彼の誘いに応じてるんですか?仕事終わりに二人だけで度々食事に行ってるらしいじゃないですか」
「友人として行動を共にしているだけです」