Last note〜バタフライ編
青山「………っっくそ…っ!!///」


青山の脚に、大きな木片が刺さっていたのだ。

矢崎「青山くん!?」

烏丸「やべ!貫通してやがるっ!」

あげは「青山さんっ!//」

あげはが、流れる血を止めようと、
ふとんのシーツで抑えたが、
どんどん血が滲んで止まらない…。

ーーーーーー

ツン……!ドクンっ!!

あげは「………っっ!!!?」

ドクン…ドクン…ドクンドクン…!!

血の広がる光景を見て、
あげはの記憶の扉が開いた………。

逃げ仰せた陰松さんの、
痛々しい血の匂い……。

刺さった包丁のサビの匂い……。

そして………

血だらけの、あげは自身の手……。

ーーーーーー

あげは「……わた…し…?」

矢崎「あげはちゃん?」


あげは「わたし…が…叔父さんを……

………殺した…………?」


烏丸「え?」

矢崎「なっ、そんな馬鹿な!//」

青山「……あげは…ちゃん…それは…っ」

あげは「いや……こんなの…信じたくない!!いや!!わたし…確かめてくる!」

部屋の外へ駆け出したあげは。

矢崎「あげはちゃん!危ないわ!」

烏丸「落ち着けあげは!…うわっ!?」

落ちきっていなかった木の破片たちが、パラパラと落ちて来て足取りを止められてしまった。
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