Last note〜バタフライ編
烏丸「三澄さん…?」

そして、ポケットからある小瓶を出した。

三澄「お願い……薬草たちよ…。
彼の傷の手当をして……?」

ふーーーっと、優しく、

蓋を開けた小瓶に息を吹きかけると、

中に入っていた薬草たちが、
しゅるしゅると優しい音をたて、
やがて大きな葉を育てると、

青山の脚に巻きついた……。

それはまるで、包帯のように……。

とても、優しい治療だった……。

青山「………"Breath"…か…っ。
また、会えるなんて…光栄だな…。」

青山は、そのまま眠ってしまった…。

矢崎さんと、烏丸の声が、
遠のいていく……。

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