Last note〜バタフライ編

ー「記憶の目覚め」ー

ーーーーーー

あげはは、泣いていた。

現場は、すぐに分かった…。

記憶を、取り戻したから……。

あげは「ひ…っく…ゥッ…///」

どうして……どうして、

忘れてしまったんだろう…?

こんなにも…こんなにも…

大切な思い出たちを……。

ーーーーーーー

"あげは……何をする?!"

"騙してたんでしょ?私達を…"

"やめろ…包丁を…置きなさい…
やめ……っ!!?//"

ドクンッ!!

あげは「ぅあぁあー!!!///」

悲痛な泣き声が、澄んだ空気に響いた。

ガサッ…。

あげは「…誰!?」

三澄「あげは……ちゃん…ここに居たのね」

あげは「三澄…さん…っ。」

三澄「どうして…そんなに、泣いてるの?」

感情移入したのか、三澄さんまで涙を流していた。

あげは「あ…わたし…どうしよう…」

三澄「おいで……あなたは1人じゃないでしょう…?」

あげは「三澄さん…っ!」

抱きとめ、抱かれた体温は、
とても、温かかった…。

マキ「…姉さん、屋根の片付け終わったよ。」

妹のマキさんは、その様子を見守った。

マキ「…修復で…良かったよね?」

すっと、赤い目が消えた。

陰松家の別荘の屋根は、
見事に修復されていた。

"Breath"の対の特性、"陰"の"Breath"で。
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