Last note〜バタフライ編
田辺「……クロハ?おまえ、生きていたのか…!」

青山と烏丸、そしてマキさんは、
しばらく見守ることにした。

クロハ「とうさん…は、沢山の薬を、発明して…きた、賢い…人だ!
人が……弱いのは…当たり前で…だから、強くなりたいって…思うんだ…っ!」

水龍《……》

クロハ「僕だって…強くなりたいっ!
あげはを…もっとちゃんと守ってやれるくらいに!!//」

眠っているあげはを、自分の膝にのせ、手を握った。

クロハ「だから……水龍様、どうか!
天誅だけは……おやめ下さい!!
ボクを育ててくれた……この人達を…
殺さない…で……っっ!!//」

ポタ、ポタ、と、クロハの涙が、
あげはの頬に落ちた。

田辺「……クロハ…裏切り、裏切られたのに……っ。」

田辺さんは親として呆然としている。

水龍《……心優しき少年よ、真に清い願いこそ、我が祠の前で、願うべき事じゃ。

そこの2人よ。》

田辺「はいぃっ!?」
奴美「はい!!」


水龍《今後、二度と我が祠の前で、人を傷つける儀式を行わないと約束するならば、天誅は与えないでやろう。》

田辺「はぃい!そうします!申し訳ございませんでしたぁぁ!」

YATSUBI「…御意。」

水龍《じゃが、約束を破れば、天誅は来る。我が見ていないと思うのは、大間違いじゃからな………》

そう言うと、水龍はまた、

滝の川の中に泡を立てて消えていった。


そしてその後、
青山の"魔性"と水龍のお陰で大人しくなった
田辺さんと奴美は、
CSSに身柄を拘束された…。

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